2020年10月

横尾忠則全集 全一巻【1971年3月初版】

今回は横尾忠則さんの「横尾忠則全集 全一巻」です。
この本との出会いは2010年頃に大阪の古本屋でした。毛筆で書かれたタイトルの箱の背表紙が印象的で、思わず手にとって値段を見ると¥8,000!「たけ〜!」って事で中身を見ずにスルーしました。この時は箱はあったのですが緑の帯が無く、結構ボロボロでした。
しかし、その時に中身を見ていたら恐らく購入していた事でしょう。
その後、横尾さんの関連書籍について調べていたら、どうもこの「横尾忠則全集がヤバイ」って事で気になり、ネット、古本屋で探してなんとか手に入れた次第です。

1971年に発行された横尾氏2冊めの作品集にも関わらず、全集と名付けているこの本の見所は横尾さんの主要な初期作品が掲載されており、横尾忠則が知りたい!という方にはおすすめの一冊で、横尾忠則遺作集と並ぶ横尾ファン入門書のような位置づけのものと思います。この作品集をわずか35歳の時に出版するなんてなんて才能だろうかと羨ましく思うし、クリエイターの方は発奮するかクリエイターを辞めようと思ってしますかのどちらかです。
全然古さも感じないし、寧ろ時空を超えて新しさを感じます。
なんと言っても初期の原色ガンガンな色使いとモチーフの特異性が最高な作品集であり、横尾忠則ここにありと言わんばかりに横尾ワールドがブチ込まれた一冊です。ヴィジュアルブックの観点から言えば、日本のヴィジュアルブック史上ベスト10に入ってもおかしくないと思います。(他の9冊は考え中w)
若かりし頃の髭面の男前な横尾氏の姿も拝見できますし、野坂昭如氏のレビューも難解ですが、読み応え十分です。
この本を見たデヴィッド・ボウイが「世界で初めてのパンクだ!」と言ったそうな。
そんな曰く付きのこの本はデザイン、アートに興味のある方は是非とも手元においておきたい一冊です。現在でもこの本に影響を受けたクリエイターの方は多いのでは無いでしょうか。
この本の製本の特性上、折れが入りやすいので気を付けたいところです。古本屋を巡って探すよりネットで探したほうが良さそうですが、希少性が高く、人気が高い故になかなか見つける事が難しい本です。見つけたとしてもかなりの高値に設定されており、なかなか手が出ないのが現状です。
東京の神保町辺りで購入しようと思うと相当な値段が付きそうです。
英語版もありますが、更に希少性が跳ね上がります。内容がほぼ変わらないので、日本語版で充分だと思いますが、マニアの方は英語版もおすすめです。
数年前に手に入れる事ができましたが、手元にあって大変満足です。夜な夜なお酒を飲みながら眺めると疲れが取れて最高です。

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この本のレア度:8
絶版本ですが、重版もされてますので、数はあると思います。状態にこだわらなければまだまだ手に入る本だと思いますが、箱、帯付きの状態の良い商品を探すとなると苦労します。帯なしでも箱ありなら妥協点ですね。
2020年現在の相場は初版本で状態が良いもの(箱、帯あり、共に色が褪せていない)で¥15,000~¥25,000程度で見つけることができます。
特にこの数年、値段が急激に上昇しているように思います。
箱が無かったり、帯が無かったりと程度が悪かったら、¥8,000~¥10,000程度でしょうか。
たまに状態がめちゃくちゃ悪いのに¥30,000~¥50,000くらいつけて販売されてる場合があるので、気を付けたいところです。
これだけ人気があれば、復刻版も発売されそうな雰囲気ですが・・・。
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■Mr.Unisexのレア度の定義
レア度1-Amazon、楽天などのECサイト、実店舗で状態の良いものがいつでも手に入る
レア度2-Amazon、楽天などのECサイトで状態の良いものが手に入る
レア度3-大型書店の実店舗なら状態の良いものが手に入る
レア度4-個人書店の通販、実店舗で状態の良いものが手に入る
レア度5-古本屋、ネットで探せばなんとか状態の良いものが手に入る
レア度6-ネット、古本屋で探して約3ヶ月に1回程度状態の良いものを見かける
レア度7-ネット、古本屋で探して約6ヶ月に1回程度状態の良いものを見かける
レア度8-ネット、古本屋で探して約1年に1回程度状態の良いものを見かける
レア度9-ネット、古本屋で探しても約2年に1回程度状態の良いものを見かける
レア度10-古本屋、ネットで探しても2年以上状態の良いものを見かけない、見たことがない

背表紙の毛筆が印象的!

背表紙の毛筆が印象的!

色が鮮やかで帯の緑が効いている

色が鮮やかで帯の緑が効いている

相変わらず箱が印象的

相変わらず箱が印象的

本自体のヤケも少ない

本自体のヤケも少ない

裏表紙もヤケが少ない

裏表紙もヤケが少ない

西脇市にある横尾忠則さんのY字路と住吉屋(和菓子屋)を求めて

休みの日は何をするかでよく悩む。娘二人も楽しめるような休日を意識しながら考える。
2003年くらいに初めて岡之山美術館に行った際、その近くに日本へそ公園なるものがあったのを思い出した。
その時は平日って事もあり、公園には私たった一人だった。長い滑り台があり、一人で滑って遊んだのを覚えている。滑り台がローラーでクルクル回転して滑りやすくしているのだが、お尻が摩擦で熱くて仕方がない。
その長い々滑り台をきっと娘も喜んでくれるだろうと思ったのと、個人的に是非とも足を運んでおきたい所があったので、日本へそ公園に遊びに行くことにした。
家族で10時頃に家を出て日本へそ公園に着いたのは12時前だった。
4歳になる娘は大変気に入ってその昔、私がお尻を熱くした長い滑り台を何回も一緒に楽しんだ。生後11ヶ月の次女は妻とレジャーシートの上でのんびりしていた。
日曜日という事もあり、公園は家族連れで大変賑わっていた。
おにぎりを食べ、目一杯遊んだあとは、もう一つの目的である、住吉屋という和菓子屋と横尾忠則さんの作品のテーマになったY字路に向かった。
なぜ住吉屋に行きたいかというと、この和菓子屋の包装紙のデザインが横尾忠則さんの手によるものだからだ。
数年前にこの話を知り、ずっと行きたいと思っていた。店内にある横尾さんのサイン色紙の情報から逆算すると横尾さんが15歳の時のデザインという事になる。
僭越ながら申し上げますと、わずか15歳で和菓子の雰囲気と色合いを考察された包装紙はとても15歳の少年が仕上げたとは到底思えなく、バランスが本当に素晴らしいと感じる。文字や図柄がとても和菓子というキーワードにマッチしていて感心してしまう。
店内に入るとご年配の女性の店主に迎えられ、へそ最中5個入りを2つ、三色団子3本を求めました。これで包装紙も3枚いただけるという具合です。
許可を得た上で店内を撮影させていただきました。店主にどのような経緯で横尾さんが包装紙をデザインする事になったのかを尋ねると快く答えていただいた。
なんでも、今の店主のお父様が学校に野球の審判をしに通っているうちに、美術の先生とお知り合いになり、その先生の紹介で「是非お店の包装紙をこの子にデザインさせて欲しい」と横尾少年と共にお願いにあがったというものだった。以来、69年間使用され続けている。(住吉屋は昭和5年創業)
お店に訪れる前は職人気質で気難しい店主かと思っていたが、大変に優しく心温まる接客で良かった。
肝心のお味も大変に美味しかった。特にへそ最中はあんこがいい感じに甘過ぎ無い味付けで、何個でも食べれてしまします。
その後はY字路に向かい、記念撮影をし、帰路につきました。
今回はY字路は一箇所しか行けなかったが、またチャンスがあれば他の場所も巡り、横尾さんを感じたいと思う。

住吉屋
〒677-0015 兵庫県西脇市西脇947-7
電話:0795-22-3198
Googleマップ

住吉屋

住吉屋


1999年の横尾さんのサイン

1999年の横尾さんのサイン


優しい味の三色団子

優しい味の三色団子


欲しかった包装紙

欲しかった包装紙


横尾さんがサインした包装紙。お店に行けば見せてもらえる。

横尾さんがサインした包装紙。お店に行けば見せてもらえる。


作品で見た世界が広がる。

作品で見た世界が広がる。


Y字路発想の地と書かれている

Y字路発想の地と書かれている