点・線・面

2004年頃に働きながら、週に一度、学生時代に通っていた、夙川の画塾に通い始めた。もう一度、デッサンを描きたくなったからだ。

この画塾では杉浦祐二先生という先生が教えていて、いつも天使の絵を描いていた。22歳の頃からイタリアに10年間留学していたそうだ。

この先生はいろんな知識を持っていて、何でも教えてくれた。やっぱり人間は様々な事に興味をもって幅を広げていった方が良いんだなとつくづく感じた。

ある時、名前は忘れたが、おしゃれカフェ等が掲載されている雑誌を買った。

その1ページ目にオシャレカフェの壁にあるアーティストがパステルでかわいらしい絵を描いてる写真が掲載されていた。

その写真の横に「線を面として捉えて描いた作品」と書いてあった。Mr.Unisexの頭の中はハテナマークだらけだった。

意味が全く分からなかったので、杉浦先生に聞いてみた。そしたら先生は「点・線・面」って知ってる?

Mr.Unisex「知らないっす」

先生「バウハウスで教えていた事で、点は線となり、線は面となるという考え方だよ。その雑誌はカッコ良く言いたかっただけだよ。」

Mr.Unisex「はあ。」

その頃から点・線・面について頭の片隅にこびりついていた。

最近になって、デザインについての本を読み漁るようになり、ワシリー・カンディンスキーの著書「点・線・面~抽象芸術の基礎~」という本の存在を知った。

これは読まなくてはと思い早速購入したはいいものの、なんせ訳が53年前の物だから、日本語も難しく、理解に苦しんでいる。

でも何とか、辞書を片手に読破しようと頑張っている。

杉浦先生に6年程会っていないが、今度会いに行ってみようと思う。

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