瀬戸内国際芸術祭2013 ~小豆島編Vol.02~

早朝7:00に小豆島に舞い降りたMr.Unisexは港から少し離れた高台の所から海を眺めた。

遠く広がる大海原を眺めながら「日本を今一度せんたくいたし申候」と言いたい気分だった。

港に戻って観光案内所で島内の地図諸々を拝借していたところ、観光案内所内の売店でうれすぃ〜物を見つけた。
それは今年の春(2013年)にVOCA展で虜になった加茂 昴(かも あきら)さんのサイン入り作品集だ。VOCA展でも購入したけど、サイン入りという事で迷いなく、2冊目(保存用)を購入。やったぜ!これだけでも小豆島に来た甲斐がありました。

小豆島の島全体の地図や芸術祭の案内を持って車に戻り、どこから廻ろうかと計画を立てた。
まず初めに1時間に1回しか姿を現さない北野 武さんとヤノベケンジさんの共作を見ようと朝一番の出現時間である9:00に観に行く事にした。

しかし、9:00まで時間が30分程あるので、まずは今いる場所から一番近い、港に聳え立っているヤノベケンジさん作のスターアンガーを観に行く事にした。

スターアンガーは朝日に照らされて、燦然と輝きを放っている。360°どこから見ても同じ輝きだ。これが「怒り」なのか星の上に水の神様の龍が配置されていて、小豆島を訪れた人をゴージャスに出迎えてくれてとても嬉しい気分になった。

スター・アンガー
キラキラしていたスター・アンガー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ良い頃合いとなったので、北野 武さんとヤノベケンジさんの共作が現れる場所へ移動した。坂道が続く道を上り続けた。曇り気味であるのにも関わらず、非常に暑い!8:40頃にやっと到着したら、10数名程の方が、もうすでに待っていた。しかし、出現時間の9:00に近づくにつれ、だんだんと人が増えてきた。

8:58頃になると「う〜」という地響きと共に石で囲まれた井戸の中から頭に斧が刺さった神様が出てきた。それにしても凄い迫力だ。
こんなのよく作るなぁと感心せざるを得ない。

出現時間が僅か5分足らずでした。

ANGER from the Bottom
すげー迫力のANGER from the Bottomでした。

 

次に加茂さんの展示を観たかったが、春と秋の展示らしく、夏は展示していなとのことだったので、残念でした。

残念に思いながら、次は島田陽さん作の「おおきな曲面のある小屋」を観に行こうと車を走らせた。

Googleマップで確認をしながら、徐行していると芸術祭の係員のおじさんが芸術祭用の駐車場まで誘導してくれた。なぜ僕が見学者だと分かったのか?ナンバーを見たのかな?と不思議な気持ちでした。

車から降りて、どこに「おおきな曲面のある小屋」があるのだろうと探した。「あれ〜?地図ではこの辺りの筈なんやけど無いな〜。あるのは公衆トイレだけやの〜」と思っていたら、誘導してくれたおじさんが、「この公衆トイレが作品やで」と教えてくれた。めっちゃビックリしたMr.Unisexでした。「小屋」というので、先入観ができていました。一本取られたわい!

おおきな曲面のある小屋
予想外のトイレだったのか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は清水 久和さんのオリーブリーゼントを観に歩いてとぼとぼと歩いてました。するとオリーブ園の中に綺麗な卵が現れてきました。オリーブリーゼントです。関心をしながら眺めていると、またまた知らないおじさんが話しかけてくれました。そのおじさんはこのオリーブリーゼントができるまでの過程など、色々と話をしていただきました。聞くとそのおじさんはそのオリーブリーゼントが飾られているオリーブ園のオーナーだそうだ。なるほど、だから詳しいのね。「どうもありがとうございました!」とお礼を言って失礼をさせていただきました。

オリーブリーゼント
オリーブリーゼント

それにしても島に来てから思ったのは、作家の皆さんの作品も素晴らしいのだが、何より町の人達の協力が素晴らしいの一言につきる。立っているだけで汗がしたたり落ちて来る真夏の暑い日に、常に笑顔で接してくれるので気持ちが良い。小豆島にまた来たいと思う。こういう支えてくれている人達が沢山いると思うと、今後のアートも心強いと思った。きっと瀬戸内国際芸術祭は永く永く続いて行くであろう、藝術の祭典だと肌で感じた。

続きは次回、「瀬戸内国際芸術祭2013 ~小豆島編Vol.03~」をお楽しみに!

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