2012年02月

優等生の失態。

中学3年の頃に卒業前の最後の行事として野外学習があった。

先生達は最後の行事ということもあり、準備等に特に力を入れていた。生徒に対しては「最後なんだしちゃんとしろよ」「忘れもんなんかするんじゃない」とよく言って聞かせていた。

野外学習の内容は山に登って山頂でみんなでカレーを作って食べるという、なんて事ないよくある内容だ。

生徒の持ち物は「カレーのルー」「野菜」を班で手分けして持って来ないといけないのと、全員が持って来ないといけない物の一つに「お米」があった。

この「お米」を忘れると自分がカレーが食べれないので絶対に持って来ないといけない。

野外学習当日になり一学年240人の生徒達はグランドに集結した。

朝礼台の上の恐ろしい英語の先生は卒業が近い僕達に「お前ら卒業だからといってたるんでたらあかんぞー!!」と激を飛ばしていた。

恐ろしい英語の先生は続ける。「お前ら忘れもんしてないやろうな」「忘れもんした奴ぁ!立ってみー!!」

ちらほらと立ち始めた。顔ぶれをみるとよく忘れ物をする決まった顔ぶれだ。そしてそしてよく見るとなんと、S君が立っていた。S君と言えば成績優秀で行事等も積極的に参加し、先生からの信頼も厚い超優等生ではないか。今思えば少しざわついた感じがせんでもなかったぞ。

先生達もなんだか跋が悪い感じだった。

恐ろしい英語の先生は少し優しくなった口調で続ける。「お前ら何を忘れたんや。」「○○君は?」

ふてくされた生徒A「野菜」

恐ろしい英語の先生「○○君は?」

ふてくされた生徒B「カレー」

とこんなやり取りが何人かあり、遂に優等生S君の番だ。

恐ろしい英語の先生「S君は?」

S君「お、お、お・こ・め(お米)」と突然に泣き出した。

突然に泣き出したS君に恐ろしい英語の先生も「お前らもういい!座れ」

とその時だった。グランド横の門からS君のお母さんがスーパーカブに乗りながら「Sちゃーん!お米〜!!」

めでたくS君は山頂でカレーを食べる事ができました。