西武大津店の思い出~湖辺(うみべ)の落日~ Vol.06

とんでもなく大きな音を出す目覚まし時計で目覚めた大津店出勤の初日。
めちゃくちゃ緊張してる。
神戸の街から大津へと住み着く事になった初日は感動でいっぱいだ。

改めて西武大津店で一緒に働くメンバー紹介です。

山さん店長:定年退職するオヤジギャグ連発の男店長(65歳)
マイちゃん:元気で明るい明朗快活な女の子(24歳)
カワッチ:音楽ライブが大好きな女の子(22歳)
さっちん:ダンスグループ大好きハキハキした女の子(22歳)
レオポン:アメリカ留学を終えたガタイの良い男の子(24歳)

山さん店長は定年退職まであと一ヶ月なので、一緒に働くのはそれまでだ。
本当に優しくていい人だ。
おもちゃ屋さんに合った性格というか常に優しい表情を浮かべていた。

マイちゃんはなんでも主導権を握って進んで仕事をしてくれる女の子だ。
かなり気が強いところもあるがそれもええとこ。

川っちはUVERworld好きの女子です。いつも元気な女の子って感じでこっちまで笑顔にさせられます。

さっちんはしっかりものの玩具販売の経験が長い女の子です。いつも彼女に叱られたりと大変です。
大津店の事をなんでもを知ってるので助かります。

レオポンは唯一の男の子で私の話相手みたいなところがある。
お酒は飲めないけど、いつもスタッフのみんなを車で晩御飯に連れっていってくれます。
レオポンにはお世話になったなぁ。

大津店の初日はいろんな子供部の売り場、西武百貨店の社員の方への挨拶まわりで忙しかった。

山さん店長からも引き継ぎが沢山あり、覚えるのが大変だった。
「みんな和気あいあいと楽しく仲良くやってる売り場だよ」という言葉が印象的だった。

冷静に売り場を見ると、お客様がまばらで本当に暇だった。
売り場面積は神戸店の3倍ぐらいはある。めちゃくちゃ大きい。
しかし忙しさは神戸店の1/3くらい。
お客さんもぱらぱらで毎日ひまだったらどうしよう?って思ったのは悲しくも当たってしまった。
新人店長がいきなり忙しい店舗を任せてもらえるはずもなく、大津店で勉強して後に神戸、広島などの大型店に異動って事になるだろう。

そして、売り場の什器を見るとめちゃくちゃ古くてボロい。50年くらい経過しているものもありそうだ。在庫を保管管理してる倉庫に山さん店長に案内をしてもらった。15畳ほどの倉庫の中にとんでもない量の在庫の山にびっくりした。値下げした旧男キャラ女キャラの商品や数年前の古い商品でもう絶対に売れないような商品などがあり、どうやって処理をすればよいのかわからないくらいだ。これは店卸が大変そうだと思った。しかし西武大津店全体を見ると、地域密着型の良い百貨店だと思った。都会には絶対に無い良い意味での田舎の空気感というか、昭和っぽい懐かしさというものがあった。

しばらく売り場に居ると、常連のお客様が来たようで、アルバイトスタッフとの会話を聞いていたが、友達のようにめっちゃくちゃフランクに話す様子をみてビックリした。
神戸店では絶対に友達のように話す事はないので、地域密着型の店舗ならではの話し方なんだと思った。はじめは注意をしようかとおもったけど、郷に入っては郷に従えではないが、それで成立しているので、良しとした。あまり私の接客の仕方を押し付けても変になるだけだろうと思った。

初日は各メンバーの性格などの把握に努めた。

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